上場準備と重加算税

上場準備を進める企業にとって税務調査、そして重加算税は特に重要視しなければならないものです。上場準備を進めている段階で実は税務調査に入る可能性が非常に高く、そして重加算税を課税されてしまうと上場審査に大きな影響を及ぼす可能性があります。なぜ上場準備を進めている段階で税務調査が入りやすいのか、そして重加算税を課税されるとなぜ上場に影響が出るのかを解説していきます。

 

■上場準備と税務調査
税務調査は一般的に脱税を疑われている企業をはじめ、定期的に入るものではありますが、この税務調査は上場準備をしている企業に入りやすいとされています。しかし、上場準備を進めているということは税務署には通達されないため、税務署は今までの申告をもとに調査を行っています。

 

税務調査が上場準備を進めている段階で多い理由としては、上場準備中は上場審査を通過するために会計を対外的によく見せる必要があり、その影響もあってか不正をすることが多いとされています。このような観点から税務署に調査対象にされ税務調査が入る可能性が高まってしまうのです。基本的に脱税や過度な節税をしていない、不正をしていない限りは税務調査で問題になることはありませんが、このような状態が多いのも上場準備段階の特徴です。

 

■上場準備と重加算税
重加算税とは主に意図的な脱税を行った際に本来支払うべき税金の35~50%を上乗せして課税することを言います。この重加算税が課税されてしまうと税金が多く徴収されることはもちろんのこと、重加算税は追徴課税の中でも一番大きな罰則となるため、上場審査においても重加算税を課税されていることで今後も隠ぺいや粉飾決算を行う可能性があるとみなされてしまいます。そのため、上場準備段階での重加算税は上場において致命的となってしまうのです。

 

高橋公認会計士・税理士事務所では中央区、港区、文京区、豊島区を中心に「税務顧問」「上場準備」「相続・事業承継」などに関する税務相談を承っております。「上場準備」に関してお困りのことがございましたらお気軽に当事務所までお問い合わせください。

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資格者紹介

高橋 慶親先生

高橋 慶親Yoshichika Takahashi

先を見据えた相続税対策で、「いま何をすべきか」を適切にアドバイスをいたします。
明るい未来のために、まずは当事務所へご相談ください。

所属等
  • 日本公認会計士協会 (18738)
  • 東京税理士会(137152)
  • 基礎クラス+α会社法(2010年11月、法律文化社、共著)
経歴
  • 昭和52年5月:三重県亀山市生まれ、滋賀県大津市育ち
  • 平成8年3月:私立洛星高等学校 卒業
  • 平成12年10月:公認会計士第2次試験 合格
  • 平成13年3月:立命館大学法学部法学科 卒業
  • 平成16年3月:公認会計士第3次試験 合格
  • 平成16年4月:公認会計士登録(日本公認会計士協会第18738号)
  • 平成28年1月:高橋公認会計士・税理士事務所を開設
  • 平成29年12月:税理士登録(日本税理士会連合会第137152号)
  • 公認会計士第2次試験を大学在学中に合格。合格と同時に大手監査法人に入所し、5年間の監査経験を積む。その後、BIG4系コンサルティングファームや事業会社等を渡り歩き、主に再生業務(M&Aや管理部門の立て直し等)を10年以上経験。

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事務所概要

名称 高橋公認会計士・税理士事務所
資格者氏名 高橋 慶親(たかはし よしちか)
所在地 〒104-0061 東京都中央区銀座1-28-11-1403
連絡先 TEL:03-4500-5189/FAX:03-6740-8354
対応時間 平日10:00~17:00
定休日 土・日・祝
アクセス 東京メトロ有楽町線 新富町駅から徒歩3分
報酬について 弊所の報酬は、各案件ごとにリスクと手間を勘案したオーダーメイドで設定します。
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